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工房sinq 公式ブログ

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オーダー長剣 鞘の金具と刀身の磨き

前回に引き続き飾り金具の作成から。
まず、0.3mmの真鍮板を使っているのですがこの薄さでも硬くて加工は難しいです。
そういうわけで真鍮を曲げる場合は焼きなましという作業が重要になります。

方法としては簡単で、真鍮が赤くなるまで熱し、その後冷やすだけです。
201602251.jpg
これが焼くための道具類です。
手前のバーナーが彫金に使っている細い火のでるバーナーで、
後ろにあるのが高火力な普通のバーナーですね。
それを使って耐熱用の板やレンガの上で熱することになります。
今回は薄い板だったからか彫金用の方で充分に高温にすることができました。

焼いた後は水に入れて急冷しています。
真鍮なら空気中でゆっくり冷やす徐冷でも柔らかくなるはずです。

鉄だと急冷すると焼き入れになって硬くなってしまうんですよね。
201602252.jpg
その後は先がプラスチック製のペンチで傷をつけないように形を整えます。

201602253.jpg
こんな感じですね。
ちなみに下の板はバーナーの火を当てている時に熱が板から逃げにくくするため、
小さな穴がたくさんあいているという耐火ボードです。
効果はあったのかもしれません。

201602254.jpg
あとは鞘に接着しつつ形状を整えます。
完全な曲面にはできなくて尖った部分はできてしまいましたが、
現状ではこれが最良の案というところですね。
リューターで削って少しは目立たなくなるといいのですが。

使用したのは2液混合型のエポキシ接着剤です。
5分ほどで硬化が始まるタイプを使いましたが硬化が遅い方が接着力は強いらしいのでいずれ試してみたいですね。
硬化が始まるのが5分なだけで完全硬化は1日置いておかないといけないので注意が必要です。

201602255.jpg
鞘のついでに剣の方も接着してしまいました。
そして最終仕上げということで全体を磨きなおしています。
いつも傷が残る磨き具合が気に入らず別の方法を試してみました。
手順自体は大して違いがないのですが今までで一番きれいには仕上がりました(*'▽')

用意するものは耐水ペーパー400番、800番、1200番、1500番、2000番、ピカールと水。
大きめの器に水を入れ、その中でペーパーをかけるくらいの気持ちで常時濡れた状態で磨きます。
耐水ペーパーというのは水を付けながら磨けるので目詰まりしにくいという紙やすりです。
今までも頭ではわかっているつもりで霧吹きでたまに濡らしながら磨いていたのですが。
多分これが傷が残った原因ではないかと。

ちょっと濡らしただけでは研ぎカスが残ったままで、
研ぎカスで素材を磨いていたのではないかと思うのです。
実際今回磨いたペーパーは最後まで研ぎカスが上に残らない状態でしたし。

とにかくペーパーをしっかり濡らした状態で前の番手の傷を消し、
粗いペーパーから順に細かいものに変えてけば2000番の時点できれいになります。
その状態でピカールで磨けば程よい刃物感が味わえる質感になりますね。

400番で傷を消すのに時間がかかったのでもっと粗いペーパーを使った方が良かったのかもしれません。
細かいヤスリで時間をかけて磨くより粗いヤスリで傷を消して細かいヤスリで整える方が結局早かったりするものなのです。

今回の剣のデザインは中央が山形に高くなっているのでその部分を磨きづらく、
傷が残ってしまっていますが、いつもの平面的な刃だとより高い効果が見られそうです。



今までは3Mのスポンジヤスリ(粗さ赤、青、緑の3種類を使い分け)をメインに使っていましたが、
そこそこ早く磨けたのが理由です。
サイズにもよりますが30分弱くらいですかね。小さければ10分かからないくらい。
今回の方法だと実験しながらだったからというのもあるでしょうが2時間から3時間弱くらい。
どうにか時間短縮できないと採算は取れませんね。

趣味でバイクを磨き上げている人とかなら数日かけてピカピカになるまで!という人もいるようですが、
こんな小物を手で磨き上げるという事例自体があまりなく情報不足であります。
ベルトサンダーを使って磨いても見ましたがやはり傷は残るので水研ぎがベストなのか。
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テーマ:ドール - ジャンル:趣味・実用

  1. 2016/02/25(木) 21:04:10|
  2. ドール・ミニチュア
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